2025年12月16日

【SNSリテラシー講演の現場から~先生たちにも学びが必要な時代~】

こんにちは。株式会社マモル代表のくまゆうこです。

最近、教職員の方向けの「SNSリテラシー」に関する講演のご依頼が増えて参りました。

今なぜ学校教育の現場でSNSリテラシーが今なぜ必要なのかについてお話しします。

 

近年、児童・生徒の間でSNSが急速に普及しています。スマートフォン1台あれば、写真や動画を簡単に投稿でき、LINEやInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなどで24時間、友達とつながることができる時代です。しかし、その手軽さの裏には多くのリスクが潜んでいます。

たとえば、授業中に教室内を無断で撮影し、それをSNSに“うっかり投稿”してしまうケース。特に「Be REAL」についての相談はとても増えてきています。

またグループLINE内での仲間外れや無視による心理的ダメージ。裏アカウントでの誹謗中傷や個人情報の拡散。さらには、ネット上で知り合った人とのやりとりによって金銭トラブルや詐欺被害に巻き込まれる事例もあります。

こうしたSNSトラブルの多くは、教員が早期に兆候をつかみ、生徒に適切な声かけをすることで防げる可能性があります。しかし現実は、先生方もまた、アプリやネットの仕組みについて十分に理解していないことが多いのです。私の講演では、まず「最初に確認すべきポイント」として、SNSの基本的な仕組みや代表的なトラブル例を共有します。

次に重要なのは、「生徒・保護者への丁寧な関わり方」です。禁止や叱責だけでは子どもたちは心を閉ざしてしまいます。共感と信頼をベースに、どのように声をかけ、問題を共有していくのか。保護者にも同じく、時代に合ったコミュニケーションの方法が求められます。

さらに、学校全体で「無理なく続けられるルールづくり」も欠かせません。教師一人の努力では限界があります。校内全体でSNSの利用に対する共通認識を持ち、学年やクラスを超えて連携することで、初めて持続的な対応が可能になります。

今の子どもたちは、私たちが経験してこなかった世界の中で育っています。その現実に向き合い、正しく寄り添うためには、大人もまた新しい知識を積極的に学ばなければなりません。

「知らなかった」では済まされない時代。子どもたちを守るためにも、そして教職員が安心して指導にあたれる環境を整えるためにも、SNSリテラシーはすべての先生方に必要な力です。

ご興味のある学校・教育機関の方は、ぜひ一度ご相談ください。講演は全国対応可能です。

お問い合わせはこちらから。お待ちしております。

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