AIを禁止するより、AIを使いこなす
【情報リテラシーコラム Vol.15】
AI Literacy 生成AI編 ④
これからの情報リテラシー
こんにちは。株式会社マモル 代表のくまゆうこです。
これまで3回にわたり、生成AIについて情報リテラシーの視点から考えてきました。
第1回では、生成AIとはどのようなものなのか、便利な道具として活用するために知っておきたい基本についてお話ししました。
第2回では、AIに入力する情報について、個人情報や企業情報を守るために必要な考え方をご紹介しました。
第3回では、「AIがそう言っていた」という言葉をそのまま信じるのではなく、情報を確認し、判断する力の大切さについてお伝えしました。
最終回となる今回は、生成AI時代に私たちが目指すべき「AIとの付き合い方」について考えてみたいと思います。
「AIは禁止した方がいい」は本当に正しいのか
生成AIが急速に普及する中で、保護者や教育関係者から、
「子どもにはAIを使わせない方がいいのでしょうか。」
という相談を受けることがあります。
確かに、生成AIには注意すべき点があります。
間違った情報を出すことがある。
個人情報の入力には注意が必要。
使い方によっては、自分で考える機会が減る可能性がある。
こうしたリスクを理解することは大切です。
しかし、「危険だから使わない」という考え方だけでは、これからのデジタル社会を生きる子どもたちに必要な力を育てることは難しくなります。
なぜなら、AIはこれから社会のさまざまな場面で使われることが予想されるからです。
大切なのは、AIを遠ざけることではなく、正しく使う力を身につけることです。
これからは「AIを使える人」が求められる時代へ
かつて、インターネットが普及し始めた頃にも、
「ネットは危険だから使わない方がいい」
という意見がありました。
しかし現在では、インターネットは生活や仕事に欠かせない存在になっています。
同じように、生成AIも今後、特別な人だけが使うものではなく、多くの人が日常的に利用するツールになっていくでしょう。
例えば、
・文章を分かりやすくまとめる
・外国語の学習をサポートする
・アイデアを広げる
・資料作成を効率化する
・プログラム作成を補助する
など、AIには人の可能性を広げる力があります。
重要なのは、「AIに任せる」のではなく、「AIを活用して人間の力を高める」ことです。
子どもたちに必要なのは「AIリテラシー」
これからの子どもたちに必要なのは、単にAIを操作する技術だけではありません。
大切なのは、
「AIが得意なこと」
「AIが苦手なこと」
「AIに任せてはいけないこと」
を理解する力です。
例えば、AIに作文を書いてもらうこと自体が、必ずしも悪いわけではありません。
しかし、
「なぜこの表現になったのか。」
「自分の考えと合っているのか。」
「もっと良い伝え方はないか。」
と考えることが重要です。
AIを答えの代わりに使うのではなく、自分の考えを深めるために使う。
それが、これから求められるAIとの付き合い方です。
家庭でできるAIリテラシー教育
家庭でAIリテラシーを育てるために、特別な知識は必要ありません。
まずは、子どもと一緒にAIを使ってみることから始めてみてください。
例えば、
「この答えは本当に合っているかな?」
「どうしてAIはこう答えたんだろう?」
「人が考えた方がいい部分はどこかな?」
そんな会話をすることで、子どもはAIとの適切な距離感を学んでいきます。
また、AIを使ったことを責めるのではなく、
「何のために使ったの?」
「どう役立った?」
と聞くことも大切です。
使った理由を一緒に考えることで、AIを主体的に活用する力が育ちます。
企業にも求められるAIとの向き合い方
AIリテラシーは、子どもだけに必要なものではありません。
企業においても、AIを安全に活用するためのルール作りが重要になっています。
例えば、
・入力してはいけない情報を決める
・AIが作成した内容を必ず確認する
・社員が正しい利用方法を理解する
といった取り組みが必要です。
AIは業務効率を大きく向上させる可能性があります。
一方で、便利さだけを追求すると、情報漏えいや誤った判断につながることがあります。
企業においても、「使う技術」だけではなく、「正しく使う文化」を育てることが求められています。
情報リテラシーとは、変化に対応する力
生成AIに限らず、これからも新しいデジタルサービスは次々と登場します。
数年前には想像できなかったサービスが、当たり前になる時代です。
だからこそ、私たちに必要なのは、
「知らないものを怖がること」
ではありません。
「仕組みを理解し、自分で判断すること」
です。
情報リテラシーとは、最新の機能を知っていることだけではありません。
便利さの裏側にあるリスクを理解し、自分や周囲の人を守りながら活用する力です。
AI時代に必要なのは「共に考える力」
生成AIは、人間の代わりになる存在ではありません。
人間が考える力、創造する力、相手を思いやる力。
そうした部分を支えてくれる道具です。
これからの時代に大切なのは、
「AIに勝つこと」
でも、
「AIを避けること」
でもありません。
AIと共に考え、より良い答えを見つけていく力を身につけることです。
AIを禁止するのではなく、正しく理解し、使いこなす。
それこそが、これからの情報リテラシーではないでしょうか。
今日のリテラシーポイント
「AI時代に必要なのは、AIを使わない力ではなく、AIを正しく使い判断する力です。」
新しい技術と向き合うためには、便利さだけでなく、リスクや限界も理解することが大切です。
株式会社マモルでは情報リテラシー講演・研修を実施しています
株式会社マモルでは、小学校・中学校・高校・大学、PTA、自治体、企業を対象に、生成AIやSNS、オンラインゲームなど、デジタル社会における情報リテラシーに関する講演・研修を実施しています。
生成AIをはじめとする新しい技術は、私たちの生活や仕事を大きく変える可能性を持っています。一方で、正しく理解し、安全に活用するための知識や判断力が欠かせません。
講演では、最新のデジタルサービスを題材に、「禁止する」のではなく、「理解して安全に活用する力」を育てることを大切にしています。
学校、PTA、自治体、企業など、それぞれの対象に合わせて、具体的な事例を交えながら情報リテラシー講演・研修を実施しています。
情報リテラシー教育をご検討の際は、ぜひお気軽に株式会社マモルまでお問い合わせください。
AI Literacy 生成AI編を終えて
生成AIは、これからさらに進化し、私たちの生活の中に深く関わっていくでしょう。
大切なのは、新しい技術を恐れることでも、無条件に頼ることでもありません。
「どのように使えば、自分や社会にとって良い影響を生み出せるのか。」
一人ひとりが考え、判断する力を持つことです。
株式会社マモルは、これからも情報リテラシーを通じて、子どもから大人まで、安心してデジタル社会と向き合える環境づくりを支援してまいります。
次回からは、「SNS Literacy SNS・コミュニケーション編」をスタートします。
SNSは、情報発信や人とのつながりを広げる便利なツールである一方、誤解やトラブル、デジタルタトゥーなど、さまざまな課題も生まれています。
次回からは、SNS時代に必要な情報リテラシーについて考えていきます。
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