2020年5月21日

結局、いじめの加害者は将来幸せな生活を送れるのか?

このタイトル、皆さんはどう思いますか?

因果応報という言葉があります。その言葉が正しければ、いじめをし、誰かを傷つけた人は、しっぺ返しがくることになります。

しかし、「子供の頃、自分をいじめた人間が、大人になってのうのうと幸せな家庭を築いている」という話は往々としてあるもの。

果たしていじめの加害者は、将来幸せな生活を送れるのでしょうか?

アメリカの研究を参考に考えてみました。

 いじめ加害者の将来は?

いじめの被害者が心に傷を抱え、精神的に不安な生活を送るという話はよく耳にします。反対にいじめの加害者は自分のしたことを忘れ、幸せに生きているものばかりかと思っていましたが、必ずしもそうではないようです。

以下はアメリカの研究の引用になります。

●小学校2年生でいじめの加害者だと認定された男子は24歳のとき、犯罪者になっている確率がそうでない男子の6倍だった。さらに 30歳の時点では、そうでなかった人の2倍近くも深刻な犯罪をしていた。(Olweus,1987)

●8歳のときに攻撃的な男子は、大人になってから何らかの犯罪者になる確率が高く、さらに大学を終えたり就労したりすることが困難である。(Eron, 1987)

●いじめの加害者だった女子は、母親になったときに虐待を行うことが多く、その子どももいじめの加害者になることが多い。(Eron, 1987)

●いじめ加害者は反社会的人格障害になるリスクがそうでない者の4 倍。(Copeland,2013)

こうして見てみると、人は子供のころから悪い意味であまり変われないようですね。そしていじめ加害者の性質は、生活を通じて子供にまで引き継がれてしまう可能性もあるようです。

そもそもなぜ人はいじめをするのか

ここでなぜ人はいじめをするのか、私なりに考えてみました。

そもそもですが、心が満たされている場合や、何かに夢中で忙しい場合、人はいじめをする必要も時間もありません。

何か心に問題を抱えていると、他人を幸せを妬み、「自分と同じような目にあわせてやりたい」という気持ちが沸くのだと思います。

しかし、子供がそんな風に思う場合、家庭に問題があると思われます。家族は最小の社会です。そんな社会で幸せを実感できない人間が、果たして大人になったとき、幸せな家庭を築くことができるのでしょうか?

大人になってからも心に問題を抱え続け、罪を犯す可能性は十分にあると思います。

ただし、他人の感情には鈍感で、自分の感情には敏感な人は、自分の幸福を追求することがうまいはず。だからそういう人は、自分の行いを忘れ、悔しいですが幸せになっていることもあるかもしれません。

日本の場合、いじめがいじめだと認定されるのに時間がかかるように思えます。また隠蔽も多くあると思われるため、いじめの加害者がはっきりしていないことが多いでしょう。

いじめ加害者が将来的に罪を犯すかという因果関係は日本ではわかりづらいものです。今後いじめ加害者への追及をしっかりとするような仕組みになり、対策を立てれば、いじめの被害者も、将来起こりえる犯罪の被害者も減る可能性はありますね。

いじめっ子が不幸になったというエピソード

いじめ加害者が幸せになるかどうかは、はっきり断言できません。
YouTubeをみると いじめっ子が不幸になった漫画などがでてきます。
(もし漫画で知ってる方がいたら教えてください)

いじめっ子はやっぱり不幸になるべきだ

多くの人がそう思っているような気がします。

YouTube動画 「Why Bullying is So Common in Japan」のコメント欄にこんなものがありました。

何年も他人をいじめている人は、通常の生活を送ってはいけません。その事は、彼らは残り人生で過去にいじめたという事実は記録されるべきだし、は年齢に関係なく投獄されるべきです。People that bully others for years, should not be allowed to have normal lifes. The record should follow them for the rest of their life, they should be jailed, no matter the age.

Why Bullying is So Common in Japanの動画はこちらです。

こちら途中私もコメントさせてもらっています。

日本でも、いじめがきちんと認定され、そのいじめ加害者のその後を研究すれば、彼らの将来の幸福度がわかるかもしれませんね。

人を明らかに傷つけた人は、やっぱり反省してもらいたい。
自分の子がいじめの被害者にも加害者にもならないよう、子供とちゃんと向き合っていきたいと思うものです。

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