なぜPodcastを始めたの?くまゆうこの子育て初耳学について
いきなりですが、9月からPodcastはじめました!
くまゆうこの子育て初耳学といいます。
Podcastを始めたきっかけは、PodcastプロデューサーのTさんと出会い、思いの丈を伝えたこと。するとTさんが、サクサクっと作って下さったのです。
URLはこちらです
私自身は、ITでいじめを未然に防ぐという事業をやっていますが、ITで解決できる範囲は限られています。ITや仕組み作りはもちろんとても大切です。でも、同時に家庭環境や、親子の信頼関係、考え方も大事だと思っていまして、それをわかりやすく、いろいろな方に伝える方法として、Podcastの番組はとてもいいな、と思っています。
よかったら、聞いてみて下さいね。Podcastでもいつか取り上げたいと思っていることなのですが
「いじめは本能である」
この言葉の持つ意味を、いろいろと考えています。
中野信子さんの「ヒトは「いじめ」をやめられない」というタイトルの本もありました。
中野信子著 ヒトは「いじめ」をやめられない
でも誰もがひどいイジメをするわけではありません。いじめをしない人は、後天的に――つまり家庭内での日常的な親のしつけや、周囲の大人に教育や叱責によって、幼児期のうちに本能である〝いじめ〟に対する、理性を育てる――、いじめてやるという気持ちをコントロールできるようになった人、という考え方です。生存本能としてのいじめが人間が持って生まれてくる本能だとしても、成長過程のなかで理性が育ち、ブレーキをかけるのだ、と私は理解しています。
本能というのは、いったいどういうことなのかな、と思いませんか? 少し調べてみると、例えば人間だけでなく、動物もいじめをするらしいのです。誰かを嫌いになったり、自分に苛ついてストレスを弱い人に向けて発散しようとしたり、うざいと思ったり・・・それは人間特有のものだと私は思っていました。ですが、動物の世界にもイジメはあるんですね。
以下、BBCのWEBサイト
によると、カツオドリ、ハイエナ、魚など、組織的にヒエラルキーが存在する動物の間でも、いじめが存在するそうです。
ここで私が注目したのは「組織的にヒエラルキーが存在する動物」という一文です。
マウンティングという言葉も、例えばOLさんたちや、ママたちの間で囁かれます。マウンティングする、自分が優位であるとアピールする、自分よりあなたは下だと陰湿なイジメをする、組織ではありませんが、そこにある「コミュニティ」のヒエラルキーが影響しています。
”De Waal suspects that bullying can be found in any species in which hierarchy is important”
デワールは、階層が重要なあらゆる種にいじめが見つかると疑っています。
私たちは、本能的にいじめをする精神構造がある。けれど、それは後天的に理性によって抑えられる、もっと細かく言えば、友だちとの関係作りや上下関係を体験しながら、相手の立場になってものを考えることや思いやりを覚えていく。あるいは「どこまでならよくて、どこからがいけないのか」よく一線を越えると言いますが、子ども達が組織(学校)などを通じて、体験しながら学んでいくはずの感情のコントロールが、本来ならば悲惨ないじめを防ぐ基本となるはずです。
でも、今、その学校がイジメの温床となっています。さらには子ども達はネットという世界が身近にあり、学校だけでなく、ネットでのいじめも存在します。
確かに昔からいじめの問題はあります。もし、これが私たち人間が持つ本能としてあるのだとすれば、いったい、どうやって子どもを導けば、理性や優しさや思いやり、痛みの想像力を育み、いじめのない環境を整えてあげることができるのでしょうか。
わたしはイジメが完全に0になるとは言いません。動物でも人間でも、確かに組織やコミュニティに属する以上、そこに争いはあるでしょう。人を蹴落とそうとすることもあるでしょう。ちょっとした意地悪をしたり、ズルをしたりすることもあるでしょう。
しかし、人の心を深く傷つけるイジメは?時に大切な命さえ「もう、いらない、こんな世界」と思ってしまうほど、辛く苦しいイジメ
これは許してはいけないものです。
私たち大人が考えなくてはならないのは、最悪の事態をどう防ぐか、です。
私が思うのは、限度を超えた「いじめ」を、様々な形で予防すること、周囲が知ること、わかった時点でいじめられている子どもをとにかく、その泥沼から引き上げ、息をつき、安全で安心な環境の中で心の安らぎを取り戻せるようサポートすること。
課題は多いのですが、ひとつひとつ、少しずつ、多くの人の手や知恵で助けてもらいながら、私はイジメを防ぎ、イジメで命を落とすようなことがなくなるよう、努力したいと思っています。
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