2026年7月1日

「BeRealの次」と話題の『setlog』とは? 新しいSNSが流行するたびに私たちが考えたいこと

【情報リテラシーコラム Vol.1】

こんにちは。株式会社マモル代表のくまゆうこです。

「最近、子どもが『setlog(セットログ)』というアプリを使い始めたのですが、どんなSNSなのでしょうか?」

学校やPTA、自治体などで情報リテラシーに関する講演を行っていると、このような質問をいただく機会が増えてきました。

数年前にはBeReal、その前にはTikTokやInstagramなど、若い世代を中心に新しいSNSが次々と登場しています。新しいサービスが話題になるたび、「危険なアプリではないか」「使わせても大丈夫なのか」と不安に感じる保護者や教育関係者も少なくありません。

しかし、情報リテラシーの観点から私がお伝えしたいのは、「新しいSNSだから危険」と考えるのではなく、「どのようなサービスなのかを知ること」が何より大切だということです。

知らないものは、不安に感じるものです。だからこそ、まずはその特徴を理解することが、安全な利用への第一歩になります。

「setlog」とはどんなSNS?

setlogは、韓国で誕生した動画共有型SNSです。

最大の特徴は、「特別な出来事」ではなく、「何気ない日常」を記録して共有することにあります。

利用者は友人同士でグループを作り、アプリから通知が届いたタイミングで約2秒の動画を撮影・投稿します。その日に投稿した動画は自動的に一本のVlog(ビデオブログ)のようにまとめられ、友人同士で「今日はこんな一日だったね」と振り返ることができます。

操作方法はとてもシンプルです。

通知が届いたらスマートフォンを取り出し、その場の様子を短い動画で撮影して投稿するだけ。難しい編集や加工は必要ありません。

Instagramのように「映える写真」を撮る必要もなく、TikTokのような動画編集の技術も求められません。

学校へ向かう道。

友達との昼休み。

部活動の帰り道。

アルバイトが終わった後の空。

そんな「特別ではない瞬間」を気軽に共有できることが、多くの若い世代から支持されている理由です。

「見せるSNS」から「共有するSNS」へ

少し前まで、SNSは「きれいな写真を投稿する場所」というイメージがありました。

旅行先の景色や、おしゃれなカフェ、特別なイベントなど、「見てもらうこと」を意識した投稿が中心だったように思います。

しかし、最近の若い世代は少し違います。

「今日はこんなことがあった。」

「今こんな景色を見ている。」

そんな日常を、気の合う友人と気軽に共有することに価値を感じています。

setlogも、そのような価値観の変化の中で支持されているSNSの一つです。

大人から見ると、「なぜそんな日常を共有するのだろう」と不思議に思うかもしれません。

しかし、若い世代にとっては、「何気ない日常を一緒に楽しむ」こと自体がコミュニケーションになっています。

新しいSNSを理解するためには、機能だけでなく、「なぜ利用されているのか」という背景にも目を向けることが大切です。

新しいSNSが危険なのではなく、「使い方」が大切

「このアプリは危険ですか?」と聞かれることがあります。

私の答えは、いつも同じです。

「危険なのはアプリではなく、使い方です。」

これはsetlogだけではありません。

InstagramでもTikTokでも、写真や動画を共有するSNSには、それぞれ便利さがあります。

一方で、どのサービスにも共通する注意点があります。

例えば、動画を撮影するとき、多くの人は「自分が写っているか」を気にします。

しかし、本当に確認してほしいのは「背景」です。

学校名が書かれた掲示物。

駅名の表示。

社員証や名札。

郵便物や宅配ラベル。

窓から見える景色。

本人は気付かないまま、こうした情報が映り込んでしまうことがあります。

「たった2秒だから大丈夫。」

「友達しか見ないから大丈夫。」

そう思っていても、背景には思いがけない情報が写っていることがあります。

だからこそ、動画を撮る前に「背景に個人情報や周囲の情報が映っていないか」を確認する習慣を持つことが大切です。

新しいSNSが登場しても変わらないこと

これからも、新しいSNSは次々と登場するでしょう。

そのたびに「このアプリは安全」「あのアプリは危険」と判断するのは難しくなっていきます。

だからこそ必要なのは、新しいサービスを怖がることではなく、その特徴を理解し、共通するリスクを知ることです。

新しいアプリの名前を覚えることよりも、「投稿する前に一度立ち止まる習慣」を身につけること。

それこそが、これからの時代に求められる情報リテラシーだと私は考えています。

今日のリテラシーポイント

「投稿前は、自分ではなく“背景”を見てみましょう。」

動画や写真には、自分では気付かない情報が映り込んでいることがあります。「何を撮るか」だけでなく、「何が映っているか」を確認することが、安全なSNS利用の第一歩です。

株式会社マモルでは情報リテラシー講演を実施しています

株式会社マモルでは、小学校・中学校・高校・大学、PTA、自治体、企業を対象に、情報リテラシーやSNSの安全な活用に関する講演・研修を実施しています。

新しいSNSや生成AIなど、デジタル社会は日々変化しています。しかし、どのような時代でも変わらないのは、「情報を適切に扱う力」の大切さです。

最新の事例を交えながら、子どもから大人まで、それぞれの立場に合わせた実践的な内容を分かりやすくお伝えしています。講演や研修をご検討の際は、ぜひお気軽に株式会社マモルまでお問い合わせください。

次回予告

「友達だけだから安心」「短い動画だから大丈夫」。

そう思っていても、日々の投稿が積み重なることで、思わぬ情報が見えてしまうことがあります。

次回は、「子どもがsetlogを始めたら親はどうする? 『禁止』より大切な家庭で育てたいSNSリテラシー」をテーマに、家庭でできる声かけや、SNSと上手に付き合うための考え方についてお話しします。

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