2019年10月24日

暇とストレスが組み合わさる事が、学校でいじめを引き起こす原因?

いじめがなくならないのは、人間がより他者より
優位にたちたいとか競争原理からくる
人間の本能だからなのではないかという考えもあります。
しかし、いじめがない学級もあります。
何が違うのかについて、研究された論文をもとに今一度考えてみます。


調べてみると、やはり暇とストレスの関係性が

学校内でのいじめにかかわっているのではないか

というテーマでの先行研究は複数ありました。
全てを引用するわけにはいかないので、
私が重要な論文を選出して根拠としてお伝えします。

暇について

人をいじめるのにはある程度の時間が必要です。
それはコミュニティを作る事、相互を理解するという以前に相手を知る段階に至るには一定の期間が必要だからです。
特に学校でのいじめは教員不在の主に休み時間や放課後、下校時に起こります。
からかったり、殴ったり、ものをかくしたりと行動も発生まで時間がかかりますよね。

ストレスについて

因子となる要素はたくさんありますが、ストレスがかかった状況でいじめに発展するのはイライラするからとか、モヤモヤするから、気に食わないなどの要素です。
そしてストレスを要因とする、因果関係になるのが
絶対に認める事はできない行動ですが、ストレス解消の手段として
自分よりも弱いものを攻撃する行為です。

児童や生徒には 「休み時間を他人をいじめるか、自分の事をするか
人をいじめる暇があったら自分の時間に使いたい」
このどれかの思考に分かれるのは確かです。

ある方(40代の2次の父)が言っていたのは「休み時間が暇だから学校ではいじめが起こるので、休み時間も移動や勉強などで忙しくさせればいい」という意見です。
私はこれはちょっと違うのではないかと考えています。
これだとストレスがたまるばかりで、時間を伴わないいじめ(無視、誹謗中傷など)に
つながる事を否定できないからです。

また 「人をいじめる暇があったら自分の時間に使いたい」 という考え方は自律できている一部の人間だけ言えることであろうはずです。


ストレスといじめの関係性については研究者の成果があります。
吉川・今野(2012)

「それによると、いじめ加害生徒は「気持ちがスカッとした」
「おもしろかった」「何とも思わなかった」などと
述べていることから、ストレスを緩和するために
いじめを行っている可能性が考えられる。
7,000名以上の中学校におけるいじめ被害者と加害者の
心理的ストレスについて調査を行った岡安・高山(2000)も、
被害者と加害者の双方に不機嫌・怒りや無気力のレベルが高い者が多く、
さらに教師との関係が良好でない者が多いことを報告している。
このことから、いじめに対する考え方や態度とストレスとの間には
一定の関係があると思われる。”


それでは、より現実性と建設性を持った意見として暇の解消ではなく
ストレスこそが緩和や解消といった対処できるポイントとして着目した時に
ストレスの原因はなんだろうかと論文をもとに考察しました。

吉川・今野(2012)によると
学校ストレッサー尺度という、計25項目におけるストレス尺度を調べるための社会学的手法による統計の調査結果では
ストレスを感じる得点数が高く表れたのは(得点数が高いほど嫌っている)「学業」,「教師との関係」,「部活」

のようです。

ストレスは生きていたら必ずあるものですよね。
なので私は上手なストレス解消法を学ぼうというのが、より正しい考え方だと思います。

参考文献(年順)
吉川・今野「中学生におけるいじめとストレスの関連性についての研究」
人間科学研究 33, 211-231, 2012
岡安・高山「中学校におけるいじめ被害者および加害者の心理的ストレス」
教育心理学研究,48,410.-421,2000
岡安・嶋田他「中学生の学校ストレッサーの評価とストレス反応との関係」
心理学研究,63(5),310-318,1992

 

ブログ