2020年7月27日

新渡戸文化学園を訪問しました

先日、中野区にある新渡戸文化学園を訪問しました。生徒を我が子のように、一人ひとり丁寧に見てくれると評判のこの学園。実際に行ってみたらアットホームで、子供への目が行き届いていると感じました。そこで本日は新渡戸文化学園の理念と感じたことについてまとめたいと思います。

新渡戸文化学園とは?

 以前の5千円札の肖像に使用されていた新渡戸稲造に由来する学校法人です。学園としての歴史は長く、前身の女子文化高等学院の創立はなんと1927年!

 学校としての方針を掲げる学校は多いですが、新渡戸文化学園のように教職員としての方針も掲げているのは珍しいのではないでしょうか?新渡戸稲造が残したこの教職員心得の一部に、「人の子を預かる以上は親の心を以って(もって)これに対すること」とあります。言葉の通り、先生方が自分の本当の子供を見るつもりで接するように心がけているとか。

本当の親のように目が行き届くよう、クラス数は少なく、かつ少人数制。1年生から6年生までは1学年60名で2クラス。中学校にあたる7年生から9年生も外部からの生徒を受け入れつつも、少人数制を維持しているそうです。先生方は担任を受け持っている以外の生徒の得意科目や家庭状況も把握しているとのこと。そういった点を配慮してもらえるところにも、新渡戸稲造の理念を感じますね。

アフタースクールも充実しています。わかりやすく言えば部活動ですが、通常の授業を担当する教職員の先生が、片手間に担当するわけではありません。スポーツ、アートそして勉強のそれぞれの分野のプロが講師として指導をします。

新渡戸文化学園の3つの理念

 新渡戸文化学園には3つの理念があり、それを元に教育が行われています。

1つめが「思慮と判断力の養成」。

これは教職員心得にも掲げられています。知識の大切さは念頭に置きつつ、社会に出たときに本当に必要な力を養うべきだと考えているようです。

2つ目が「多様性」

新渡戸稲造は国際連盟の事務局次長を務めたこともある国際人。多くの国の人々と接してきた経験から、多様性を大事にしています。授業や教育プログラムに関しても、学校内で完結させるのではなく、多くの外部企業や団体を迎え、生徒が様々な価値観に触れられるようにしています。

そして3つ目が「女性の自立」 

前身が女子高だけあって、その理念が深く根付いています。現代でも子育ては女性がするものだという概念が強く、小さな子供を持つ女性はフルで働くことができないという場合も多いです。それを解消すべく、充実したアフタースクールが提供されています。


訪問したら 来客者カードの裏は 子供達が描いたイラストが。

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心温まりますね。

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