子どもを自画撮りや盗撮被害から守るために保護者がすべきこと
学校向けにいじめ防止プラットフォーム クラウドサービス「マモレポ」の開発、運営をしている株式会社マモルのくまゆうこです。
今日は、最近事件も多い子どもの自撮りについてのお話です。
インターネットやスマートフォンはもはや私たちの生活に欠かせないものになりました。サイバー犯罪の検挙件数も増加する中、顕著なのは子供が被害に遭う例です。2019年に警察が摘発した児童ポルノの被害者は1,559人で、過去最多となっています。誰もが被害者になる可能性があるので、保護者として対策を知っておくべきです。
自画撮り被害とは?
脅されたり、騙されたりして、子どもが自分の裸の画像を撮影させられ、他者に送信することです。自分で自分の写真を撮ることを一般的に「自撮り」と言いますが、「自画撮り」はそれとは区別するために、警察用語として使われているように見受けられます。
「自画撮り」の被害は、インターネットを経由することがほとんどです。
ネット上で顔がわからないのをいいことに、女性のふりをしている男性もいます。そういった人物を同性と思い込んだままやりとりを続けた子供が言葉巧みに騙され、顔写真や個人情報を渡してしまい、「拡散させられたくなかったら、裸の写真を送れ」と言ったように要求するようです。
この具体例については、長くなるので別記事でご紹介しようと思います。
子供が盗撮されやすい場所
実は「盗撮罪」というものはなく、シチュエーションによって罪名が変わります。主なものは迷惑防止条例(各都道府県や市町村によって正式名所が異なる)や軽犯罪法違反のようですが、児童ポルノ禁止法違反や不法侵入罪に該当する場合もあります。
つまり「盗撮罪」としての統計がないため、「どの場所で盗撮が行われたか」という公式の統計はないようです。
しかし、こちらのサイトで「弁護士調べ」ということで、下着が盗撮されやすい場所と裸等が撮影されやすい場所のランキングが掲載されています。
https://sirabee.com/2014/07/23/1300/
一般的には商業施設やイベント会場、公園、駅、入浴施設の脱衣所やプールの更衣室といったところで被害に遭うことが多いようです。
商業施設はエスカレーター、トイレや試着室などがあり、買い物が楽しく、特に油断をしやすい傾向があるのかもしれません。
子どもが子どもを盗撮する場合も
加害者は大人だけとは限りません。安全だと思われている学校内で行われることもあります。
例えば、大阪の生駒市 では「市内中学生による盗み撮り」がありました。
市内中学生による盗み撮り事案について | 生駒市公式ホームページ www.city.ikoma.lg.jp
こちらのケースでは警察にも届出をしているようですし、学校としても事件前、事件後に対策を行っているようです。
これは中学生でしたが、最近は小学生もスマホを持っている事も多く、男子小学生が女子小学生のトイレで盗撮をしていたという事案もありました。
学校では、トイレだけでなく体育の授業のために衣服の着脱を行います。
学校側がスマートフォンの持ち込みを禁止する理由に、こういった犯罪を起こしたり、被害に遭わせたりしないようにといった目的もあるのでしょう。
校内での盗撮はいじめ同様、学校や加害者の保護者がまともに取り合ってくれないということがあります。特に加害者側が「子どもがしたことだから」という場合があります。
しかし、学校で行われたことであっても、盗撮は犯罪です。子供のうちに「これは悪いことだ」という認識が育まれないと、成人してからも同様のことを繰り返し、ますます大きな問題になります。
警察の防犯メールと対策
自画撮りや盗撮に巻き込まれないために、保護者としてはどのようなことができるのでしょうか?
自画撮り被害に巻き込まれないようにするためには、
まずは、自分の裸の画像を送ると事件につながることもあるという事実を伝えることが大事です。特に小中学生は想像力が働かず、画像が拡散されるということを理解していない子どももいます。
盗撮に関しては、もはやどこでも行われる可能性があるので、対策は難しいのですが、怪しい動きをしている人間には近づかない、やたら距離を詰めてくる人間から距離を取る、交番や店員等の近くの大人に相談させる、と今までより周囲に敏感になるといった方法しかありません。
写真は一度インターネットに流出すると、どんどん拡散し、完全に消去することは不可能です。まずは被害に遭うないよう、子供たちにはインターネットの恐ろしさと、日常に盗撮という危険があふれていることを伝え、認識させるべきかもしれません。
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