その投稿、本当に消えていますか?
【情報リテラシーコラム Vol.17】SNS Literacy SNS・コミュニケーション編 ❷
スクリーンショットとデジタルタトゥー
こんにちは。株式会社マモル 代表のくまゆうこです。
「すぐ削除したから大丈夫。」
SNSについて、子どもたちからこのような言葉を聞くことがあります。
間違えて投稿してしまった写真。
友達との冗談のつもりで書いたコメント。
後から恥ずかしくなった日常の投稿。
そんなとき、多くの人は「削除すれば元に戻る」と考えます。
しかし、SNS時代に知っておきたい大切なことがあります。
それは、
「一度インターネット上に出た情報は、完全に消すことが難しい」
ということです。
今回は、SNSを利用する上で避けて通れない「スクリーンショット」と「デジタルタトゥー」について、情報リテラシーの視点から考えてみたいと思います。
「消したから大丈夫」が危険な理由
SNSには、投稿を削除する機能があります。
間違えた投稿を消したり、過去の発言を整理したりできる便利な機能です。
しかし、削除する前に誰かが、
・スクリーンショットを撮っていた
・別のSNSへ転載していた
・友達同士のグループで共有していた
場合、元の投稿を消しても情報は残り続けます。
投稿者が「もう消したから大丈夫」と思っていても、すでに別の場所へ広がっている可能性があるのです。
SNSでは、「投稿した瞬間」から、その情報を完全に自分だけのものに戻すことは難しくなります。
スクリーンショットは簡単にできる
スマートフォンには、画面を保存するスクリーンショット機能があります。
これは、便利な機能です。
大切な情報を保存したり、後で見返したりするために役立ちます。
一方で、SNSでは注意が必要です。
例えば、
「友達限定だから大丈夫」
と思って投稿した写真やメッセージでも、相手が保存することは可能です。
もちろん、多くの場合は友達同士の信頼関係の中で使われています。
しかし、
・友人関係が変化する
・仲間内でトラブルになる
・軽い気持ちで別の人に送ってしまう
など、状況が変わることで情報の扱われ方も変化します。
SNSでは、「誰に見せるか」だけではなく、「見た人がどう扱う可能性があるか」まで考えることが大切です。
デジタルタトゥーとは何か
「デジタルタトゥー」という言葉を聞いたことがありますか。
これは、インターネット上に残った情報が、まるでタトゥーのように消しにくく残り続けることを表す言葉です。
例えば、
・過去の投稿
・写真や動画
・不用意な発言
・誰かが投稿した自分に関する情報
などが該当します。
「その時は面白かった」
「仲間内の冗談だった」
「若かったから許されると思った」
そんな軽い気持ちの投稿が、何年も後になって問題になるケースがあります。
中高生に起こりやすい「その場のノリ」
SNSトラブルで特に注意したいのが、「その場の雰囲気」です。
友達同士で盛り上がっていると、
「面白いから載せよう」
「みんなやっているから大丈夫」
「すぐ消せばいい」
と思ってしまうことがあります。
例えば、友達の失敗した姿を撮影した動画。
本人もその場では笑っていたとしても、後から嫌な気持ちになることがあります。
また、投稿した本人だけでなく、映っている友達や周囲の人にも影響が及ぶ可能性があります。
SNSでは、「自分が面白いと思うか」だけではなく、
「相手はどう感じるか」
を考えることが重要です。
社会人にも関係するデジタルタトゥー
デジタルタトゥーは、子どもだけの問題ではありません。
社会人でも、
・学生時代の投稿が残っていた
・不用意な発言が会社関係者に見つかった
・仕事中の写真から内部情報が漏れた
など、過去の情報が思わぬ形で影響することがあります。
現在では、採用活動やビジネスの場でも、インターネット上の情報が見られる機会があります。
「昔の投稿だから関係ない」
ではなく、デジタル上の自分も、自分自身の一部であるという意識が必要です。
投稿前に考える「3秒ルール」
SNSを安全に利用するためにおすすめしたいのが、投稿前に一度立ち止まる習慣です。
投稿ボタンを押す前に、次の3つを考えてみてください。
1. これは誰かを傷つけないか
自分は冗談のつもりでも、相手は嫌な思いをする可能性があります。
2. 何年後に見ても問題ないか
将来の自分が見ても納得できる内容か考えます。
3. 知らない人に見られても大丈夫か
スクリーンショットで広がる可能性を想像します。
この数秒の確認が、大きなトラブルを防ぐことにつながります。
SNS時代に必要なのは「消す力」ではなく「残ることを意識する力」
SNSには、削除機能があります。
しかし、本当に大切なのは「消せるから投稿する」のではなく、「残る可能性があるから慎重に発信する」という意識です。
情報リテラシーとは、失敗しないことだけを目指すものではありません。
もし失敗したときにどう対応するか。
困ったときに誰へ相談するか。
相手の気持ちをどう考えるか。
そうした力も含まれています。
SNSは、人とつながるための便利で楽しいツールです。
だからこそ、一つひとつの投稿が誰かに届く可能性を意識しながら、責任ある使い方を身につけることが大切なのです。

今日のリテラシーポイント
「SNSの投稿は、削除ボタンを押しても完全には消えないことがあります。」
投稿する前に、「もし誰かに保存されても大丈夫か」と考える習慣が、自分と周囲を守る力になります。
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SNSは、友人との交流や情報発信の場として大きな可能性を持っています。一方で、一度発信した情報が思わぬ形で広がり、長く残り続けることもあります。
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次回予告
SNSでは、投稿内容だけでなく、「発信した言葉」そのものが大きな影響を持つことがあります。
軽い気持ちで書いたコメントが、誤解や批判を生み、思わぬトラブルにつながるケースもあります。
次回は、「その一言が誰かを傷つける? SNS時代の発信とコミュニケーション」をテーマに、SNSでの言葉の選び方について考えます。
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