匿名投稿のTwitterで発生するトラブル事例|個人情報が流出する(高校生編)
Twitterを始めとするほとんどのSNSは匿名で投稿することができます。
ところが、匿名のつもりでつぶやいていたら、いつの間にか個人情報が漏れていて、トラブルになるといった事例が!
どのような経路で個人情報が漏れ、どんなトラブルに巻き込まれたか、現役高校生のコメントとあわせて紹介します。
なぜ匿名投稿でトラブルが発生して個人情報が流出する?
Twitterはインターネットを通じて、他のユーザーと交流できるサービスです。
大人、特に会社員にとって、自分だけの時間は貴重なもの。そのためTwitter上でくらい、リアルな人間関係から距離を置くという傾向があります。
ところが高校生は大人と違い、いつでもどこでもつながっていたいと感じるようです。だから、学校や塾の友達とTwitter上でつながりやすいのですね。
高校生の間でも、Twitter上の情報の扱い方には意識の差があります。自分は友人としか情報を共有していないつもりでも、その友人が別の人と自分の情報を共有していることがあり、
「◯◯(Twitter のアカウント名)って、アイツだよ!」
といった具合に漏れてしまうのです。
漏れた情報が愚にもつかない内容であったとしても、嘲笑の対象になることもあります
ましてや、ちょっとでも人の悪口を言ってしまったら……。暇潰しのターゲットを探している人間からすれば、格好のエサとなってしまうのです。
Twitterのトラブル事例
ではTwitterのトラブルにはどのような事例があるのでしょうか?
悪口・名誉毀損
Twitterは匿名なので、いい意味でも悪い意味でも自分の意見を投稿しやすく、悪口や陰口を投稿したりコメントをしやすいです。
全体公開していないアカウントでも、フォロワーはツイートやコメントを見ることができるため、ツイートをスクリーンショット(スクショ)してフォロワーではない人に悪口を見せたり別のSNSやグループにそのスクショを投稿したりして、悪口や陰口を言っていることが流出します。
それが悪口や陰口を言っている本人にまで届いてしまうとリアルの人間関係のトラブルなり最悪の場合、名誉毀損にまで発展します。
個人情報の流出・特定
いくら匿名と言っても個人情報はどこから流出するかわかりません。その個人情報が流出してしまい、個人が特定されてしまうのもTwitterによくあるトラブルです。
簡単に個人情報が流出するのはLINEのQRコードや自分の個人情報が乗っている書類などを投稿してしまうパターンです。個人情報が載っている書類を投稿するということは「私は〇〇です。」と言っているようなものです。
写真で個人情報が特定されてしまう可能性があります。
今はGoogleストリートビューで事細かに街や道路の写真を知ることができます。写真に写っている風景をもとにその場所を探し出したり、マンションの洗面台の形を住宅情報サイトから探し出すことも可能です。
よくある風景の写真を撮影していたとしても、写真の位置情報や過去のツイートなどからある程度の地域がわかると場合が特定しやすくなるので注意が必要です。
また学生の場合、制服で学校がわかってしまうためある程度の個人情報がわかってしまうと把握しておく必要があります。
悪ふざけ・イタズラを投稿
特に多感な学生となると、多少の悪ふざけやイタズラをしてしまうものです。それがいいことか悪いことかは別にして悪ふざけやイタズラをしてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか?
昔はそれを拡散する術がなかったので公になることは少なかったのですが、今の時代はそれを撮影してTwitterに投稿することで一気に悪ふざけやイタズラをしている様子が拡散してしまいます。
たとえ身内だけにわかるような非公開の投稿でも誰が外部に流出させるかわかりません。
「バイトテロ」という言葉があるようにアルバイト先で悪ふざけをしたり、店舗に迷惑をかけるような悪ふざけをした場合最悪の場合、裁判沙汰になってしまう可能性もあります。
Twitter以外にもにもさまざまなトラブルの事例が総務省のホームページで公開されているので気になる方は確認して見てください。
Twitterでトラブルを起こしづらく個人情報を漏れにくくする方法
どんなトラブルの事例があるかわかったところでここからはトラブルを起こしづらく個人情報を漏れにくくする方法をご紹介します。
非公開設定(プロテクト)
Twitterでは全体公開か非公開にしてフォロワーにしかツイートを見ることができないか設定することができます。
非公開にすることで見ることのできる人の数を少なくすることができるため、トラブルや個人情報流出のリスクを下げることが可能です。
非公開の設定は簡単に行うことができます。
まず設定とプライバシーを開きます。
プライバシーと安全を選択します。
オーディエンスとタグ付けを選択します。
「ツイートを非公開にする」にチェックを入れて完了です。
全世界に公開していると認識しての投稿を心がける
ただし、非公開にするとフォローを許可した友達しか公開されないということになってしまいます。中には、友達以外とのつながりが欲しかったりする方もいるかもしれません。
また友達だけに公開しているとしても、その友達がスクショを撮って他の人に公開してしまう可能性も考えられます。
そのため、もし非公開にしていてもある程度「誰かがその投稿を見ているかも。」と注意深く投稿やコメントをすることがおすすめです。
トラブルに巻き込まれたら
いくら注意深くTwitterをつかっていても思わぬところで巻き込まれてしまうのがトラブルです。ここからはもしもトラブルに巻き込まれてしまった際の対処法をご紹介します。
投稿・アカウントの削除
まずはこれ以上漏れないよう、投稿を消しましょう。それでも大きな問題につながるようでしたら、アカウントごと削除する方が無難です。
しかし、最近はどの世代でも、誰かの弱みや少しでも炎上しそうなネタを見つければ、スクリーンショットで保存するという傾向があります。そのため、投稿やアカウントの削除は100%有効でないことは念頭に置いておきましょう。
ブロックを活用する
もし、自分が悪口や陰口を言われている場合は投稿やコメントをしている相手をブロックすることで相手は自分のツイートを見ることができなくなります。
ただし相手は自分が「ブロックをした」ということがわかるため注意が必要です。
Twitterのサポートに通報する
Twitterではサポートに通報をすることができます。もしトラブルに遭っている場合は相手を通報することでそれ以上の被害を避けることができる可能性があります。
通報はヘルプセンターから行うことができます。
まずはサポートを開きます。
その後ハンバーガーメニューを開きます。
お問い合わせを選択します。
少しスクロールをして「Twitterおよびセンシティブなコンテンツを安全に使用する」を選択します。
後は任意の情報を選択しトラブル内容を入力し送信をします。
もし子供がTwitterでトラブルに巻き込まれたら?
私は親が介入してもいいと思います。介入すべきかどうかのラインは、「望んでいないのに本名と写真をセットでさらされる」くらいからだと思います。これは個人情報の漏洩であり、いじめでもあると思います。相手が同じ学校の生徒であれば、他の生徒への被害を防ぐためにも、学校に相談するのもいいと思います。
また、そのような事後対策を行わなくて済むよう、普段から親子の間でSNSの注意点について話し合っておき、いざというときに話しやすい関係を築いておくことも大事ですね。
そして、自分の子供が他人の個人情報を、悪意を持って漏らしたり、誰かを中傷したり、デマを流さないようにと、加害者になることの恐ろしさについても話しておくべきでしょう。
Twitterで個人情報の漏洩に気をつけたいのであれば、普段の友達付き合いから気をつけるべきでしょう。「お互いに個人情報を漏らさないよう気をつけよう」と子供同士でも意識付けさせておくべきかもしれません。
もし当事者間の間の話し合いでトラブルが解決しない場合は弁護士などの法律の専門家に相談することも検討しましょう。
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