2020年11月8日

いじめの芽とは? いじめやいじめのサインとの違い

学校向けにいじめ防止プラットフォーム クラウドサービス「マモレポ」の開発、運営をしている株式会社マモルのくまゆうこです。

「いじめの芽」という表現を聞いたことありませか? 
その名の通り、深刻ないじめになる手前の状態を意味します。芽の時点で対処することで、いじめの予防になると考えられることから、意識的にこのような表現が使用され始めていると思われます。

私も以前 インタビューの中で いじめの芽という表現を使っています。

子育てスチッチ

https://kosodateswitch.jp/magazine/detail/?no=30

いじめの芽という表現を使っている例

 いじめの芽という表現は多くの著名人が使用しています。一番有名な例は大阪教育大の戸田有一先生ではないでしょうか?「いじめの芽」→「いじめ」→「いじめ犯罪」という過程のモデルを示したのも戸田先生です。

いじめの芽

 日本教育工学会論文誌では、青山郁子先生、藤川大祐先生、五十嵐哲也先生がこのような調査報告をしております。

いじめの芽‗青山藤川

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/41/Suppl./41_S41098/_pdf

 この報告書では、主にネット上で行われるいじめの芽について書かれています。ネットいじめの芽を体験した生徒は多くはないようです。でも、ネットいじめはそもそも発覚がしづらいもの。知らず知らずのうちに重大なネットいじめにつながる可能性はあります。そうならないためにも予防教育が大事ですね。

学校内の取り組みとしてはどのようなものがあるでしょうか?福岡教育大付属中ではこんな取り組みが行われています。

福岡教育大の取り組み

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/657041/

テーマを決めて、1分間話し合うというシンプルなものです。いじめの防止策のために始めたわけではないようですが、相手を知ることで誤解が減り、いじめを未然に防ぐことにつながっていると考えられています。

いじめのサインとは何が違う?

 「サイン」には信号、合図、身ぶりといった意味があります。「芽」は深刻ないじめの手前の状態で、他人が発見するという客体性を含んでいます。「サイン」はすでに深刻な状態に発展し、そのことを伝えてようとしている状態でしょうか。つまりいじめを受けている子供が主体的に発しているSOSになります。「芽」でも「サイン」でも早期発見をし、対処することが大事であることにはかわりませんね。

また、福岡教育大付属中のように、相手を知ることで多様な価値観を知り、互いに求めあうという気持ちを育むといったこともできます。いじめ対策と禁止項目を増やすよりも、「何をしてはいけないか」ということを子供が自分の頭で考えられるような取り組みも大事ですね。

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