2021年2月25日

わが子がいじめる側に回っていないかという視点を持つことも大切

ITでいじめのサインを見逃さない 株式会社マモル代表 くまゆうこです。

私も含め、多くの親はわが子がいじめを受けていないかの心配をします。

が、一方でいじめをする側に回っていることは、なかなか想像しないんですね。「うちの子に限って」と思いますが、目の届かないところでは
何が起こっているのか、わからないですよね?

自戒と啓発を込めて、わが子がいじめの加害者になる可能性を想像してみたいと思います。

複数人で一人をいじめることが多い

いじめは一対一ではなく、一対複数で起こるケースが多いですね。

つまり、いじめられている人間よりも、いじめる人間の方が多いということです。集団の「ノリ」からエスカレートしたり、仲良しのグループLINEから仲間外れにする、といったことがいじめに発展することからも、複数人がいじめる側に回ることが多いのも理解ができますね。数だけで考えれば、わが子がいじめる側に回る可能性の方が高いのです。

「優しい子だから、気の弱い子だから」というバイアスの危険性

強い人間がいじめをし、弱い人間がいじめを受けるかと言えば、一概にそうとも言い切れません。弱いからこそ、いじめる側に回るということもありえます。

いじめには明らかな悪意がある場合と、周囲の雰囲気で起こる場合があります。後者の場合、同調圧力に耐えられない弱い子供が断り切れず、いじめグループに加わってしまうこともあります。

また、家で見ているわが子が彼、彼女の全てではないということも忘れてはいけませんね。家にいるときは「両親の子供」かもしれませんが、学校に行けば「○○先生の生徒」や「○○さんの友人」という立場に変わります。

環境に応じてキャラクターを使い分けるとまでは言わなくとも、友人に対しても、両親に対してと同じように甘えるということはないでしょう。相対する人間が変われば、その相手仕様にコミュニケーションを変えるのは当然です。
つまり、優しい子や気の弱い子であっても、いじめに加担することはあるし、学校でも家にいるときと同じように振る舞っているとは限らない、ということですね。

わが子がいじめをしていることに気づいたら?

まずはいじめをする側にならないよう、普段からいじめがよくないということ、そしてなぜよくないことなのかを話してあっておくべきでしょう。

そして、何か異変があったときにすぐに話をしてもらえるような関係性を築くことも大事です。

では、いじめをしていることが発覚した場合はどうすればいいでしょう?まずは、なぜそんなことをしたのかを聞いてみましょう。ひょっとしたら、何か仕方がない理由があるかもしれません。闇雲に責めるのは、自尊心を傷つけることになるかもしれません。
明らかにいじめをしているということが分かった場合は学校に報告する方がいいと思います。それによって更なるいじめ被害を防げますし、嫌々いじめに加担している他の子を助けることもできます。報告する際は電話だけではなく、メールやLINE等の形に残るものと合わせてする方が無難です。その後何かあったときに、対策のために動いていることを証明できるからです。

まとめ

いじめは天災とは違い、する人間がいるから起こるものです。もし、わが子がする側の人間だった場合、わが子の行いを正せばいじめが減る可能性があります。いじめをされる可能性だけでなく、する可能性もあることを念頭に置いて教育をすることも大切なのではないでしょうか?

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