2023年11月22日

京丹後市「いじめ防止講演会」に登壇させていただきました ※追記あり

京丹後市教育委員会様とのご縁をいただき、秋空の下、京丹後市アグリセンター大宮にて講演をさせていただく機会を得ました。

中山泰京丹後市長、松本明彦教育長はじめ、市内小中学校の先生方、PTA役員の方々、保護者の方々、たくさんの方にお越しいただきました。

 

京丹後市は、「海の京都」とも呼ばれ、山陰海岸ジオパークの地質遺産がのこる海岸線が

ユネスコ世界ジオパークに認定されています。豊かな自然と恵まれた気候風土だけでなく、

行政の運営にもとても熱心な取り組みをされていることでも知られています。

いじめの防止等の取り組みの一環として、毎年11月を「いじめ防止推進月間」と位置付け、啓発活動などの取り組みを重点的に実施、意識の高揚を図ることとし、いじめ問題についてとても熱心に取り組まれています。

今回は、「いじめを見つけ予防するためのこころみ~Connect Hearts Program~」(注釈1)と題し、保護者ができる親子で取り組む予防方法や、いじめやその周りにいる子どもたちの事例を挙げ、お話させていただきました。私も小中学生の子どもをもつ保護者の立場として、子どもたちの日常を目の当たりにすると、日々身につまされる思いです。

いじめの芽はどこにでもあります。小さな小さな芽に気付き、注意し、見守ってあげられるのは、周りの大人たちです。私もその1人として、注意深く、子どもと一緒に経験し、見守ってあげられたらと思っています。

 

 

(注釈1)「connect hearts program」は

保護者向けいじめ予防プログラム開発チーム

目白大学心理学部・杉本希映准教授

都留文科大学国際教育学科・青山郁子教授

筑波大学人間総合科学研究科准教授・飯田順子准教授

埼玉学園大学人間学部心理学科・遠藤寛子准教授

による共同研究により開発されたものです。

リーフレットはこちらよりダウンロードしていただけます。

 

講演後、ご来場いただきました皆様より、感想や貴重なご意見をいただきました。

一部を紹介させていただきます。

 

 

・現代のいじめの構造や、対策が良く分かりました。 親としても、大変ためになる講演でした。 

 

・いじめ予防について考えることは、予防だけでなく、親子ともにコミュニケーションや問題解決能力を高めるためになることだと感じました。

・予防法や初期対応について、こどもたちにどんな力をつけるべきで、そのためにどのように向き合っていくのかということを具体的に知ることができた。親もそうだが、教師もロールモデルとして、本日学んだ関わり方を意識していきたい。 

 

・子どもを守る事の大切さを改めて考えました。私自身がいじめにあっていた経験もあり、子どもたちには「いじめは許さない」「いじめられることも許せない」の姿勢で子育てしているつもりです。 今後も子供たちのSOS を見逃さないように見守っていこうと思います。 

・子どもは、まず「聞いてほしい」「受け止めてほしい」という気持ちを持っている。その次に、一緒になって 考える。 相手の気持ちを考えて、解決策を考える。 その時に「どうしていきたいか」という子供の気持ちを尊重させたいと思う。 親の気持ちは置いておいて、 子供に主観と客観的視点を分けて考えさせたいです。 

 

・子どものいじめは、 発達途上ゆえに誰でも当事者になりえる。 起きてからの対応よりも、起こさないための日常のコミュニケーションが大切。 自分を大切にすること、相手を大切に思うこと。 コミュニケーションを図る中で、感情をコントロールすることは、子供だけでなく、大人にとっても大切なことだと思います。 

・「いじめ」という身近なようでどこか他人事のように感じていたことですが、 子供たちがもし被害者、 加害者になったらと考えました。 子供の話を 「さえぎらず」聞くことを心がけたいと思いました。 

・親の日常の関わり方が良く分かりました。 最後まで話を聞いてやることや、 気持ちではなく行動に注目する伝え方が大切だなと思いました。 

 

・いじめについて、理論的に考える良い機会となった。予防という観点から子供がこれから育っていくために、 生きていくために、大切なことを考えることができた。 子供だけでなく、 親も教師も一緒に育っていくことが予防に繋がると感じた。

 

ありがとうございました。

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